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 収穫したお茶の精製やブレンドを終え、長く辛い苦労の末に出来上がったお茶。愛二郎と幸吉はゆっくり口にします。しかし飲み終えた2人に思いもよらない衝撃が…『これが、本当にお茶なのか?』そう。甘味料など人工的な味に慣れていたため、お茶本来の味に戸惑ってしまったのです。



――“その時は自分のやってきたことがね、理想のお茶づくりとしてそれまでやってきたことだったのですが、それが間違いだったのか?と考えてしまいましたね。”



 そんなある日、幸吉が台所である光景を目にする。それは数日前に飲んだ茶殻であった。その茶殻は数日前に飲んだにも関わらずカビも生えず、しかも通常はすぐに腐った匂いがするのに、まったく不快な匂いもなかった。幸吉たちは確信しました『これこそが、本当のお茶なんだ』。



――“やはり不純なものが入っていないというのが要因だと思いましたけど、それを発見したときは本当にうれしかったですね。当時は何かひとつ「これが有機茶だ」という確証がほしかった頃でしたのでね。それをきっかけに自身を持ってお客様に勧めることができるようになりました。”



 永田茶園のお茶は健康志向も重なり、たちまち話題になりました。これにより売り上げも徐々に伸びていきます。そして煎茶だけではなく、茎茶、玄米茶など有機栽培で作ったお茶の種類も増えていきました。



 また常に安全なお茶を供給できるよう、最大の努力も行っています。また、荒茶製造施設も汚染がないかを厳重に検査します。第二工場の内部には「残留農薬分析室」「細菌検査室」を設け、徹底した安全茶供給体制をとっています。これらは必ず毎年一回義務付けられており、認証協会からの検査官の訪問により実施されます。検査項目は茶園の環境調査に始まり、栽培記録のチェック、投入肥料の審査等、生産者本人立会いの下で行われます。合格すればその年の認定書が交付されます。